このレッスンでは、AIやビッグデータ、IoTや5G、マルチメディアなど、幅広いテクノロジーについて取り上げます。
私たちの生活やビジネスでは、これらの先端技術が多くのサービスやシステムを支えています。たとえば、日常的に利用している検索エンジンやSNSの高度なレコメンドはAIを活用しており、スマートフォンでクラウドサービスを利用しているときも、ネットワークの進化やエッジコンピューティングなどが見えないところで働いています。
組織内のリソースや知見にとどまらず、外部の企業や研究機関、コミュニティとの連携によって新しい価値を創造する概念を オープンイノベーション といいます。AIやIoTなど、多彩なテクノロジーを活用するうえで、自社だけでなく他社・他分野との協業を推進し、新たなサービスやビジネスモデルを生み出すことが重要になっています。
ここでは、それぞれの技術の基本となる概念や活用事例、課題や展望を整理します。どのようなポイントがビジネスに役立ち、どこに新たなチャンスが潜んでいるのか、全体像をつかみましょう。
テクノロジーがどのように社会やビジネスを支え、今後の可能性を広げるのかを理解すること
AI とは人工知能(Artificial Intelligence)の略称であり、コンピューターにより人間の知能を模倣したシステムのことをいいます。
最近ではChatGPT(AIチャットボット)が質問に答えたり、ルンバ(ロボット掃除機)が部屋の隅々まで掃除をしてくれたりします。これらは、身近なAI技術ということができます。また、囲碁や将棋の分野では、AIの性能はすでに人間のプロを上回っています。これから先、技術が進むにつれ、これまで不可能とされていたようなこともすべてAIが解決してくれる、そんな時代が来るという期待も見られるようになっています。
Society 5.0 は、日本政府が提唱する、サイバー空間(AI・IoT・ビッグデータなど)とフィジカル空間(現実社会)を高度に融合させた未来社会のビジョンです。狩猟社会(1.0)・農耕社会(2.0)・工業社会(3.0)・情報社会(4.0)に続く新たな社会とされ、少子高齢化やエネルギー問題など、さまざまな社会課題をデジタル技術で解決することが期待されています。
はじめに、一般的なAI関連の用語と使い方について整理しましょう。

AI(Artificial Intelligence、人工知能)は、非常に広い概念で、自動的に問題解決やタスクの実行、決定などを行なうシステムを指します。
AIは人間の知的活動をコンピューターで模倣する技術の総称であり、ロボット制御、言語処理、画像認識などさまざまな領域が含まれます。AIはルールベースのシステムから、学習して自己改善するシステムまで、幅広い技術を含んでいます。
用語の使い方:
機械学習はAIの中心的な技術の1つで、コンピューターがデータをもとに「学習」し、それをもとに予測や識別などの「特定のタスク」を自動で行なうシステム(アルゴリズム)です。
機械学習により、プログラムは明示的なプログラミングなしにデータからパターンを学習し、新しいデータに対して判断や予測を行なうことができます。たとえば、スパムメールのフィルタリング、顧客の購買行動の予測などがあります。機械学習のシステムを構築するプロセスで作成されるものを「機械学習モデル」と呼びます。
用語の使い方:
ディープラーニングは機械学習の一種で、人間の脳の働きを模倣した「ニューラルネットワーク」をもとにした手法です。

特に、多層(深層、ディープ)のニューラルネットワークを使用することが特徴で、これにより複雑なタスクの解決が可能になります。ディープラーニングは、画像認識、自然言語処理、音声認識などの分野で特に有効であり、生成AI(GPTシリーズなどのテキスト生成、画像生成など)もディープラーニングの応用例の1つです。
用語の使い方:
AI(機械学習)には、以下の種類があります。
| 種類 | できること | 学習の種類 | 活用例 |
|---|---|---|---|
| 予測系AI | 金額などの数値を予測する | 教師あり(回帰) | 売上予測、需要予測、顧客行動予測 |
| 識別系AI | 種類を分類する | 教師あり(分類) 教師なし |
不良品判定、人物認識、異常検知 |
| 実行系AI | 自動運転など | 強化学習 | 自動運転、ドローン制御、将棋AI |
| 生成系AI | 自然言語で会話する、 絵を書く、作曲する |
自己教師学習 | 文章生成、翻訳、要約、画像生成、音声認識 |
AIの進化は、シンプルな予測系や識別系始まり、環境に対する適応的な実行系を経て、現在は新しいデータやコンテンツを創造する生成系に至っています。
ここでは、現在のAI活用の主流となっている「生成AI」について、詳しく説明します。
生成AI(Generative AI)は、新しいデータやコンテンツを生成する能力を持つディープラーニングのモデルです。
生成AIは、画像、音楽、テキスト、ビデオなど多岐にわたるコンテンツを生成することができ、クリエイティブな領域や、データ分析、予測モデリングなどの分野で幅広く利用されています。
ここでは、生成AIの一種である 言語モデル について説明します。言語モデルは文章を生成する生成AIです。
言語モデル とは、私たち人間が言葉を使う際のルールやパターンをテキストデータから学習し、それに基づいて文章を生成するプログラムです。現代の言語モデルは大規模なものが主流のため、LLM(Large Language Model、大規模言語モデル)とも表記されます。
言語モデルはインターネットなどから収集した大量のテキストデータ(ウェブページ、書籍、記事など)を使用して学習を行なっています。その知識をもとに、もっともらしい単語を 確率で選んで 文章を生成しています。
たとえば オンラインスクールとは、 という文章を与えたとしましょう。

言語モデルは、以下のように文章を逐次的に生成します。
オンラインスクールとは、 に続く単語として プログラミング を選びます。オンラインスクールとは、プログラミング に続く単語として や を選びます。オンラインスクールとは、プログラミングや に続く単語として Web を選びます。オンラインスクールとは、プログラミングやWeb に続く単語として デザイン を選びます。このように、言語モデルは文章に続く単語を 確率的 に選んでいるだけです。実際には、処理している 文章の意味を理解しておらず、意志や心も持っていません 。
プロンプト とは、人間が言語モデルに与える文章のことです。プロンプトを使って、言語モデルはどのように答えるかを決定します。

たとえば言語モデルに以下のプロンプトを入力したとします。
言語モデルとは何か、説明してください。
言語モデルからの出力は以下のようになります。確率的に文章を生成しているので、毎回結果は異なります。
出力結果の例:
言語モデルは、自然言語処理(NLP)やコンピュータープログラミングにおいて、言語の理解と生成を行うための数学的なモデルです。言語モデルは、テキストデータを解釈し、予測し、生成するために使用されます。主な用途は以下の通りです。
文章生成: 言語モデルは、与えられたテキストから新しい文章を生成するために使用されます。これは文章要約、文章の自動化、クリエイティブな文章生成などに役立ちます。
機械翻訳: 言語モデルは、異なる言語間でテキストを自動的に翻訳するための機械翻訳システムに組み込まれます。これにより、異なる言語間でコミュニケーションを容易にすることができます。
質問応答: 言語モデルは、ユーザーが質問を投げかけたときに適切な答えを生成するために使用されます。これは仕事効率化や情報アクセスの向上に役立ちます。
文章分類: 言語モデルは、テキストデータを分類するタスクで使用され、感情分析、スパム検出、トピック分類などに応用されます。
...(略)
この時、言語モデルは「テキストデータから学習した膨大な知識」全体から「言語モデルについて説明している知識」を使うようなイメージで回答を生成しています。

言語モデルは汎用性が高く、ビジネスのさまざまな目的で活用できます。
| 活用例 | 説明 |
|---|---|
| 文章生成 | 箇条書きの要件から形式的なメール文章を生成 |
| 情報整理 | 乱雑なメモを表にまとめる |
| 校正/推敲 | 誤字、脱字、よりよい表現に修正 |
| 要約 | 長い文章を短く要約 |
| 議論 | テーマを与えて言語モデル同士で議論 |
| プログラミング | コメントからソースコードを生成 |
| 翻訳 | 日本語↔英語などの翻訳 |
| 学習 | テーマから問題を作成 |
| アイデア生成 | プロンプトから派生するアイデアを提供 |
| 市場調査 | インターネット上のデータを集約/集計 |
| 感情分析 | アンケートの文章から顧客満足度を測定 |
言語モデルを利用できるサービスは各社から提供されています。無料で利用できる主なサービスを例示します。
AIの活用事例は多岐にわたります。以下の分野が特に注目されています。
AIの進歩に伴い、以下の倫理的課題やリスクが注目されています。
AI活用は大きなメリットをもたらしますが、課題を放置すると企業や個人にとって大きなリスクになり得ます。十分な理解をもって、技術的・社会的な取り組みを進めることが大切です。
ビッグデータ は、従来のデータベース管理手法やツールでは扱いきれないほどの膨大なデータを指します。
例:
ビッグデータが注目される理由の1つは、そこに隠されたパターンや傾向、因果関係などを分析することで、新たな価値やビジネスインサイトを得られる可能性が高いからです。
ビッグデータの特徴は、以下の ビッグデータの3V と呼ばれる要素を備えていることです。
ビッグデータを取り扱うためには、データを効率的に収集・加工・分析する技術が不可欠です。
データが次々に生成されるようなケースでは、蓄積を待たずにリアルタイムで分析を行なうストリーム処理が求められます。
たとえば、大量のセンサーデータが絶えず送られてくるIoTの現場では、異常値を即座に検知してアラートを出すような仕組みが必要です。
Apache KafkaやApache Flinkなどが代表的な技術として挙げられます。
ビッグデータはさまざまな分野で活用されています。
ECサイトや実店舗などから得られた購買履歴やアクセスログを分析し、顧客の属性や行動パターンを抽出します。それに基づいてターゲティング広告やレコメンドを行ない、販売促進や顧客満足度の向上につなげます。
関連する用語もあわせて整理しておきましょう。
製造現場では、IoTセンサーが機械やロボットの状態をモニタリングし、大量の稼働データを収集します。それを分析することで、設備の予防保全や生産性向上が可能となります。
機械学習を活用して故障の兆候を早期に見つけたり、最適な生産スケジュールを組んだりと、効率化に大きく寄与します。
行政が公共の交通データやエネルギー消費データを分析して、渋滞緩和や省エネ施策などを検討する取り組みが進んでいます。都市計画やインフラ管理にビッグデータを取り入れることで、効率的な資源活用や環境負荷の軽減が期待されています。
患者の診療データや検査結果、さらにはウェアラブルデバイスから得られる生体情報を活用し、予防医療や新薬開発に役立てています。特に大規模な臨床研究やゲノム解析では、クラウド上での超大規模データ解析が不可欠となっています。
銀行や保険会社で行なわれるリスク管理や融資審査において、ビッグデータは欠かせない存在です。取引履歴や顧客データを統合的に分析することで、不正検知や信用スコアリングを高精度に実施します。
IoT(Internet of Things) は、家電やセンサーなどの物理的な「モノ」がインターネットを通じて連携し、データをやりとりする仕組みを指します。
従来はパソコンやスマートフォンといった情報機器のみがネットワークに接続されていましたが、現代は幅広いデバイスがインターネットへつながるようになりました。たとえば、スマート家電は温度や電力使用量、稼働状況などをクラウドへ送信し、遠隔操作やデータ分析による最適制御が可能です。
こうした取り組みにより、生活の利便性や産業の効率化、社会インフラの最適化など、多方面で新たな価値が生まれています。

IoT機器の例
IoT では、「デバイス」「ネットワーク」「クラウドまたはサーバー側のシステム」の3つの要素が連携して動作します。
温度センサーや加速度センサー、GPSなどを搭載した装置です。工場内の機械や家庭のエアコン、車両など、あらゆる物理的なモノが該当します。これらのデバイスが周囲の状況を観測し、得られた情報をネットワークへ送信します。
IoTの要素として重要なのが「センサー」と「アクチュエーター」です。「センサーで状況を把握し、アクチュエーターで実行する」流れが、IoTの基本的な仕組みです。
デバイスから送信されるデータをサーバーへ届けるためのインターネットや無線通信のインフラです。
送られてきたデータを蓄積・分析する役割を担います。
IoTで良く使われるデータ交換の手段についても確認しておきましょう。
IoTの実用例は多岐にわたります。代表的な分野をいくつか挙げます。
家庭の家電やセキュリティ機器がネットワークにつながり、スマートフォンから照明やエアコンを遠隔操作できます。外出先でエアコンをONにして帰宅時に部屋を快適な温度に保ったり、防犯カメラやドアの施錠状態を確認したりすることが容易になります。
工場の生産ラインに取り付けたセンサーが、設備の稼働状況や異常を常時監視し、不具合が起きる前にメンテナンスを促す「予知保全」が実現しています。故障によるダウンタイムを最小化し、生産効率を高める効果があります。
トラックや自動車、倉庫の在庫管理をリアルタイムで把握することで、配送ルートの最適化や輸送コストの削減、在庫の適正在庫化を図れます。GPSデバイスやRFIDタグなどが活用され、物流全体の可視化が進んでいます。
センサーが土壌や環境データを取得し、作物の生育に合わせて水や肥料を自動制御します。農作業の効率化と収量・品質の向上を同時に実現できるため、人手不足の解消や安定的な生産に貢献します。
畜産分野では、牛や豚などの体調をモニタリングするスマート首輪を活用し、早期の体調変化を検出して病気拡大を防ぐ取り組みがあります。
病院の医療機器や患者のウェアラブル端末から得られるデータを統合し、リモートでの健康管理や診療支援を行ないます。血圧や心拍数を遠隔地の医師と共有し、定期的に経過を観察できる仕組みが広まりつつあります。
5G は、従来の4G(LTE)よりも大幅に高速化された通信速度と、超低遅延、多数同時接続が特長のモバイル通信ネットワークです。
5Gにより、映像やデータを瞬時にやり取りすることが可能となり、遠隔医療や自動運転、産業用ロボットの制御など、多彩な分野で新たなサービスが創出されています。また、5Gは通信方式そのものが柔軟であり、屋内エリア向けの「ローカル5G」として企業や自治体が独自に導入できる可能性も広がっています。
5Gが注目される理由は、通信速度の大幅な向上と合わせて、「超低遅延」と「多数同時接続」を実現できる点にあります。
理論上の最大通信速度は、4Gのおよそ数十倍にも達するとされています。大容量の動画データやVR/ARコンテンツのストリーミング、クラウドゲームなど、これまでネットワーク帯域の制約がボトルネックだったサービスを拡大しやすくなります。
映像系の活用だけでなく、ファイルのアップロードやダウンロードが一瞬で終わるようになるため、働き方や学習スタイルも大きく変わり得ます。
遅延(Latency) とは、データを送信してから応答が返ってくるまでの時間です。通信遅延が低いほど、オンライン上の操作がリアルタイムに近づきます。5Gでは数ミリ秒以下の遅延も可能とされており、たとえば以下のような場面で効果を発揮します。
一度に大量のデバイスをネットワークに接続しても、遅延や通信障害が起きにくい設計になっています。IoT時代においては、産業機器や家電、ウェアラブル端末などがネットワークにつながるケースが増えています。5Gの同時接続性は、こうした機器の管理やデータ活用を支えます。
5Gの特長は、産業界へ大きなインパクトを与えます。高速大容量と超低遅延、多数同時接続が組み合わさることで、新たなビジネスモデルや価値創造のチャンスが生まれています。
製造業での稼働状況や品質管理において、センサーやロボットが取得した膨大なデータをリアルタイムにやりとりし、中央サーバーやエッジコンピュータが高度な分析・制御を行なう構造が一般化しつつあります。
車両同士や交通インフラとの情報交換を低遅延で行ない、事故のリスク低減や交通渋滞の解消をめざす取り組みが進んでいます。5Gの高信頼性通信を使えば、自動車の位置や走行速度をミリ秒単位で共有し、複数台の車両が連携して安全に走行できるようになります。
高解像度の映像やVR/ARコンテンツをリアルタイムに配信するため、5Gの高速通信は最適といえます。スタジアムやライブ会場で、観客が複数の視点から選択して映像を視聴するサービスなどが検討されています。
クラウド は、インターネットを通じてストレージやコンピューターなどの「ITリソース」をレンタルするサービスです。レッスン7で学びました。
エッジコンピューティング は、エッジデバイスやエッジサーバーの近辺でデータ処理を行ない、必要最低限のデータのみをクラウドに送る仕組みです。クラウドと対照的なアプローチとして注目されています。
クラウドコンピューティングとエッジコンピューティングは、ともにコンピュータ資源を活用する技術ですが、処理や保管を行なう場所が異なる、という違いがあります。
現実的には、クラウドとエッジの両方を組み合わせたハイブリッド構成 が増えています。
たとえば、製造業で設備の予兆保全を行なう場合、現場のエッジサーバーが瞬時に異常パターンを検出し、重要情報だけをクラウドに蓄積してAI解析を行なう流れです。
これにより、低遅延で最適な性能やコスト、信頼性を実現できます。
クラウドとエッジコンピューティングの組み合わせは、以下のような事例で活用されています。
ブロックチェーン は、複数のコンピュータによって同じ台帳を管理し、不正なデータ改ざんを防ぐ仕組みを持つ分散型技術です。
従来のシステムでは、中央サーバーや特定の管理者がデータを集約し、利用者はそれを参照する形が一般的でした。
これに対してブロックチェーンでは、参加者全員が等しい権限を持ち、各ノードが取引情報を検証・承認します。多くのノードで検証が行なわれるため、1つのノードが不正を働いても、全体としての整合性を維持しやすい構造が特徴です。
総務省:情報通信白書 - ブロックチェーン
ブロックチェーンは、大きく分けて以下の要素から構成されます。
ブロックチェーンの主なメリットは以下です。
ブロックチェーンは、「ビットコイン」をはじめとする暗号資産(仮想通貨)の他にも、さまざまな用途で活用が検討されています。
製品が原材料の調達から最終消費者の手に渡るまでの過程を、ブロックチェーン上で追跡する取り組みがあります。誰がいつどこで何を扱ったのかが記録され、改ざんが難しいため、信頼性の高いトレーサビリティを確立できます。
音楽やイラスト、写真、動画などのデジタルコンテンツの所有権をブロックチェーンで管理し、収益分配を自動化する試みが進んでいます。コンテンツが複製・改変されても、正当な権利者が誰なのかを明確化できます。
NFT(Non-Fungible Token) という、唯一無二のデジタル資産を示すトークンの仕組みにより、アート作品や収集品をデジタル空間で売買する市場は、一時大きなブームになりました。
オンライン投票や電子投票にブロックチェーンを応用することで、改ざんや二重投票を防止し、公平で透明性の高い選挙を実現する可能性が期待されています。
ただし、投票の秘密保持やネットワーク障害時の対応など課題が多く、実証実験段階のケースが多いです。
スマートコントラクト は、ブロックチェーン上で自動実行される契約プログラムを指します。取引や約束事などの条件をプログラムとして実装し、それが満たされたときに自動的に処理が行なわれる仕組みです。スマートコントラクトも、さまざまな用途で活用が検討されています。
量子コンピューティング は、従来のコンピュータとはまったく異なる原理で高速な計算を可能にする技術です。
最適化問題や暗号解析、新薬開発など、従来のスパコンでも時間がかかる課題を高速に処理できる可能性が期待されています。
量子コンピュータを理解するうえで押さえておきたいキーワードは以下です。
2024年12月、Googleは新しい量子コンピュータ「Willow(ウィロー)」を発表しました。従来のスーパーコンピュータでは10の25乗年かかる計算が5分未満で実行できたとして、大きな話題になっています。
量子コンピュータは、以下のような領域で特に有効だと考えられています。
マルチメディア とは、文字や画像、音声、動画など、複数のメディア要素を組み合わせた情報表現や、それを取り扱う技術全般を指します。
マルチメディアの拡張として注目されているのが「AR」と「VR」です。
AR(Augmented Reality)は、実際の空間にデジタル情報を重ね合わせる技術で、地図アプリのルート案内や、スマートフォンのカメラ越しにキャラクターを表示するシステムなどが好例です。
VR(Virtual Reality)は、専用ゴーグルなどを使って、あたかも仮想空間の中に入り込んだような体験を可能にします。ゲームや観光、医療分野のシミュレーションなど、多岐にわたる活用が進んでいます。
AR/VRの例:Apple Vision Pro
ここでは、マルチメディア関連の技術を個別に整理します。
マルチメディア は、文字・画像・音声・動画といった多様な情報を組み合わせることで、人間の五感により多くの刺激を与え、わかりやすく情報を伝える手法です。インターネットやコンピュータの世界だけでなく、広告やデジタルサイネージでもマルチメディア要素が取り入れられています。
音声処理では、音をデジタル化して認識・合成する技術が活用されます。主な要素には次のようなものがあります。
静止画とは、いわゆる画像データのことを指します。静止画には以下の代表的な形式があります。
画像処理技術には、以下のようなものがあります。
動画は静止画の連続で成り立ち、音声を含むことも多いメディアです。1秒あたりのフレーム数(フレームレート)や解像度、ビットレートが画質やデータ量に大きく影響します。
マルチメディアデータは膨大なサイズになるため、効率的な圧縮技術が欠かせません。
グラフィックス処理 は、コンピュータ上で映像を描画・表示する仕組みです。
マルチメディアの応用例は多岐にわたります。以下に代表的なものを示します。
AR(拡張現実) は、現実世界にバーチャル情報を重ねあわせて表示する技術です。カメラやセンサーを使い、ユーザーが見ている空間にテキストや3Dオブジェクトなどを合成することで、新しい体験を生み出します。
VR(仮想現実) は、ユーザーがヘッドマウントディスプレイ(HMD)などの専用デバイスを装着し、コンピュータで生成された仮想空間の中に没入できる技術です。
このレッスンでは、AI、ビッグデータ、IoT、5G、クラウドとエッジコンピューティング、ブロックチェーン、量子コンピューティング、そしてマルチメディアやAR/VRに至るまで、多岐にわたるテクノロジーを総合的に学びました。
各技術の基本的な仕組みや活用事例、現時点での課題を整理することで、ビジネスや社会での具体的な活用イメージを得られるようになります。これらのテクノロジーの連携によって、業務効率化や新サービスの創出、競争力の強化など、多くの可能性が開かれるでしょう。
このレッスンで学んだことを振り返り、理解度を確認しましょう。
ChatGPTなどの生成AIを使ってみましょう。無料で利用できる主なサービスを例示します。
言語モデルと2回以上チャット(対話のやりとり)を続けてください。提出する画面キャプチャーは以下です。
※機密情報や個人情報は入力しないよう、ご注意ください
以下の内容で課題を提出してください。
課題の提出後、メンターは、ご提出いただいた内容をレビューします。